男女合計11種+サウナの「癒しの湯」、レトロな雰囲気の「長寿の湯」
豊富な湯量&効能豊かな源泉を贅沢に配した湯船の数々で湯浴み三昧
毎分1,050L湧く鉄分と塩分豊富な茶褐色の湯
海津温泉の誕生は1960年代。土地の方によれば、元々は当時あった池の水中に温泉が湧き、小舟を浮かべて湯浴みをしたのが始まりという。現在は地下1,300mからの汲み上げとなるが、湯量は毎分1,050Lと特筆もの。湧出温度は43,2度。そのままで入浴の適温となるが、夏季(7〜8月)には温度を下げる為に水を加えて調整する。湧出時、半透明の源泉は、空気に触れると含有する鉄分の酸化により茶褐色の濁り湯へ変化するナトリウム-カルシウム塩化物温泉(中性等張性高温泉)。伊勢湾の河口から15キロの海津市はかつて海中にあった海抜0m地帯であるせいか塩っ辛い湯で、よく温まり、湯上がりの肌がツルツルになると評判。
浴場は男女週替わり交代で11種の湯を楽しめる「癒しの湯」、内湯のみの「長寿の湯」、要介護の方向けの予約制貸切風呂「ふくしの湯」の3つで1風呂500円。(長寿の湯は市内高齢者と障碍者の方は200円)
2つの浴場が男女週替わり交代となる「癒しの湯」
多彩な湯船が並ぶ「癒しの湯」は2つの浴場が週替わり交代。
まずは入口向かって左側の浴場からご紹介。坪庭付きの石造りの露天エリアで一番人気は定員1名の源泉かけ流し「つぼ湯」。酸化が進まず色が薄いのは鮮度の良い湯の証拠。続いて、ゆったりとした「岩風呂」、水深80センチの浴槽内で足元の玉石を踏んで足裏刺激「歩行湯」が並ぶ。内湯主浴槽は源泉かけ流しの「御影石風呂」、一般浴槽スタイルの「電気風呂」、冷水枕に頭を乗せて気泡の刺激を受ける「座湯」、穏やかな「ジャグジー」、高温90度「サウナ」に「水風呂」。向かって右側の浴場の露天エリアは「岩風呂」「歩行浴」に加え、自らボタンを押し座台に腰掛けて湯をうける「うたせ湯」の3種。内湯は「座湯」「サウナ」「水風呂」は同様で「ひのき風呂」が源泉かけ流し。気泡の刺激でリラックス「バイブラ」「寝湯」が揃う。水風呂以外は天然温泉使用で源泉かけ流しを除き循環式となる。
昭和の香り漂う存在感ある円形大浴槽の「長寿の湯」
大きな窓の外の竹林を眺めてくつろげる「長寿の湯」は海津市の街並みを美しく描いたモザイクタイルの壁画が風情をたたえる。
露天風呂はなく、内湯の2つの風呂のみ。
中央に鎮座する大きな楕円形の湯船の「円形大浴槽」は、生粋の源泉かけ流し風呂。中央の湯温計付きの湯口など、昭和レトロな銭湯の雰囲気が漂う。海津温泉の全ての源泉かけ流し風呂に言えることだが、加水は夏場のみで、それも湯を冷ますため。鮮度の良い湯を注ぎ続け、あふれた湯をそのまま捨てる。塩素消毒もしていない。
湯の香漂う濁り湯の、入り応えある浴感ながら、成分的には穏やかな湯で、じんわり源泉の実力を味わえる懐の深い湯だ。白湯で整えた「うたせ湯」と交互に温泉入浴をすると、長湯が楽しめるだろう。こちらの湯は海津市内の高齢者、身障者は200円で入浴でき、年配の利用者が多い。マナーを守って楽しもう。
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癒1:源泉かけ流しのつぼ湯
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癒1:露天エリアの岩風呂
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癒1:足裏刺激で健康に!歩行浴
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癒1:源泉かけ流しの御影石風呂
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癒1:広めの一般浴槽型電気風呂
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癒1:冷水枕でくつろげる座湯
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癒1:ジャグジーも温泉使用
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癒2:露天エリアの岩風呂
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癒2:露天エリアのうたせ湯
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癒2:露天エリアの歩行湯も源泉
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露天エリアの緑豊かな坪庭
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露天エリアの長椅子で一休み
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癒しの湯内湯全景
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癒2:源泉かけ流しのひのき風呂
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癒2:穏やかな気泡のバイブラ湯
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癒2:冷水枕でリラックス寝湯
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まだ新しいサウナ
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「癒しの湯」水風呂
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洗い場はどちらも18席ずつ
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癒しの湯のステンドグラス製高窓
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長寿の湯の入口
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「長寿の湯」源泉掛け流しの円形
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円形大浴場に注ぐ源泉
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手ですくうと透明
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長寿の湯のうたせ湯
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長寿の湯内湯から眺める竹の植栽
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長寿の湯の洗い場
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予約制ふくしの湯も源泉掛け流し
自然光が降り注ぎ明るい脱衣所、洗面台は無料ドライヤー設置
男女共にベビーベッドが完備し、お子様連れにも優しい
ロッカーが並ぶ脱衣所は、いずれの浴場も収容人数に、ゆとりがあって使いやすい。フロントでロッカーの鍵を受け取り、その際指定のものを使うシステム。洗面台は無料ドライヤーが用意されたシンプルタイプ。細かいグルーミンググッズは持参したほうが良い。
ベビーベッド、定番瓶牛乳の自動販売機、水分補給のための無料冷水機もある。
トイレは洋式でスペースが広めにとられ、バリアフリーを意識した安全設計となっている。
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木製のシックなロッカー
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「癒しの湯」の洗面台
各浴場前が無料の休憩ロビーとなり、座敷も併設
有料で広さ様々な貸し切り個室や宿泊用の客室を利用OK
「癒しの湯」の浴場入口前が自由に利用できる休憩ロビーとなっている。ゆったりした長椅子でテレビを見るも良し、その奥に並ぶ各種マッサージチェアで至福の時を味わうのも良し。さらに21畳の座敷が併設されれているのでゴロリと横になりたい方はそちらへ。「長寿の湯」の浴場入口前も休憩ロビーとなっている。いずれも禁煙なので、喫煙は指定の喫煙所でどうぞ。貸切可能な24畳の和室の休憩室300円〜や宿泊用の客室を休憩室として利用OKだ1,800円〜。
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広い無料休憩スペース
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宴会場も兼ねる休憩室
和食レストラン「水郷」で木曽三川に添う町ならではの川魚料理に舌鼓
米や野菜も地元産の食材を使用した充実メニューでヘルシーに
和食レストラン「水郷」では、地元の川魚や野菜を使用した日替わりランチを850円きる。海津市はコメの産地としても知られ、地元ブランド「ハツシモ」から作られた米めんは、コメの味がして珍しいので、ぜひお試しを。この麺を用いた海津べーめん定食(鮎入り)は1,100円。
単品メニューも充実しており、手づくりとうふ400円、飛騨牛コロッケ400円など。他にお弁当1,200円〜や、宴会料理3,000円〜(要予約)もある。
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地元の特産を使用した和風会席料
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海津温泉唯一のレストラン
手作りのもの、地元ならではの隠れた名産品が多数あり
温泉の後は、お土産選びを楽しもう
ホール一角の売店には海津市の名産品が揃う。鮎甘露煮360円、甘口あさり390円、子持ちワカサギ420円、もろこと呼ばれる小魚の佃煮450円などは、ココならではの味覚だ。地元の新鮮なたまごを毎朝温泉で茹でた「温泉ゆでたまご」は2個入り120円。皮が剥きにくいのは新鮮な証。近くの授産施設で作られたパンも好評だ(火・木)。ほかに、先述の米めん、海津温泉の泉質に合わせて作られたオリジナル入浴剤1,000円など。入浴に必要なものはフロントで。
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海津の名産品の宝庫だ
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朝茹での温泉ゆでたまご
マッサージはカラダのほぐれた入浴後が効果的
洋室から和室まで、宿泊施設も充実している
休憩ロビーの一角にあるリラクゼーション「癒楽喜(ゆらぎ)」では、足つぼマッサージやボディケアのほか整顔マッサージ15分1,580円〜が人気。その他卓球室1,000円〜、カラオケ室1,500円〜、会議室1,000円〜もあるので温泉プラス娯楽や仕事と様々な付加価値をつける事もできる。2階に宿泊施設があり、1泊2食付きで一人8,000円〜。洋室のシングルから12,5畳の和室の大部屋まで、部屋の種類も幅広く用意している。
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リラクゼーション「癒楽喜」
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2階宿泊施設の客室
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長寿の湯のロッカーは低めの造り
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ベビーベッド完備
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脱衣室の冷水機
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脱衣室の牛乳自販機
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長寿の湯の休憩ロビー
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長寿の湯の座敷休憩室
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マッサージチェアも至るところに
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べーめんと入浴剤
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豪華なカラオケ室
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会議室
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客室洋室
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卓球もできる
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展示スペース
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お客様のご意見お待ちしています
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フロント
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下駄箱は100円リターン式
岐阜県屈指の湯量と泉質が自慢の温泉へようこそ
訪れた皆様の健康づくりにお役に立てることが、私たちの喜びです
湯量と泉質が自慢の海津温泉の湯をバリエーションに富んだ湯船で、一日ゆっくり楽しんでいただけます。民間運営となり、接客や館内施設などサービス向上に一層力を入れています。当館の茶褐色の源泉は「よく温まって身体が楽になる」と好評で、わざわざ湯を目当てに遠くからお越しになる方も多くお見えになります。
おかげさまで長期滞在目的の宿泊が好評で、満室になることが多くなっております。また、前身が老人福祉施設であったことから、その精神を引き継ぎ、館内はバリアフリー設計。介護が必要な方も、予約制の貸し切り個室風呂「ふくしの湯」を源泉かけ流しでご用意しておりますので、温泉好きの方はぜひお越しください。館内には多目的トイレが5つ、オストメイトに対応したトイレも1つあります。混雑状況は日、祝の12時〜14時が特に込み合い、土曜日の夕方、平日の日中も多くの人が訪れます。平日の夜が比較的空いているので狙い目です。